もったいぶって?『平和をつくるブックリスト』(配布完了)に私は何を挙げたか言っていませんでした。
立川・反戦ビラ弾圧救援会編著『立川反戦ビラ入れ事件 「安心」社会がもたらす言論の不自由』(明石書店、2005年)
です。おそらく品切・絶版です。入手しにくい本を挙げてしまいすみません!

そこで、挙げる本は一冊のところ紹介文中で最近出版された以下の本にも触れて実質二冊挙げちゃったのでした。立川反戦ビラ弾圧についての最新の本です。
ローレンス・レペタ著/市川正人・平野哲郎・坂田隆介訳『平和を求める自由 立川反戦ビラ入れ事件の「良心の囚人」』(日本評論社、2026年3月)
この本は当店に在庫がございます。
『平和をつくるブックリスト』での『立川反戦ビラ入れ事件』の紹介文では「反戦運動への弾圧といかに闘うかを学べる本です。」と書いたのですが、そもそもビラ撒きで逮捕される(起訴されたどころか、裁判で一審無罪も結果的に最高裁で有罪確定(罰金刑))などということが20年前に起こっていたことをまずは知ってもらいたいということがあります。
社会運動で逮捕者が出ると、きっと逮捕されても仕方がない悪いことをしたのだろうと思う人は少なくありません。私も昔はそう思う一人でした。そういう人には、権力は気に入らない運動は、それが合法であろうが簡単につぶしにかかるー法に反して!ーという事実を知ってもらいたいということもあります。
いま反戦運動や反政権運動が広く広がっていると感じます。状況が特にひどいからでしょう。また、できるかぎり逮捕のリスクが低いやりかたで参加者へのハードルを下げるという努力の成果にも思えます。それにもかかわらず、権力はこれをどうつぶそうかとすでに動いていると思います。
社会運動への弾圧が起こったときは動揺せず(もちろん心は乱れるでしょうが)、決して運動の分断(権力が望むこと)に加担せず、連帯して救援にあたるべきだと思います。

『立川反戦ビラ入れ事件』の巻頭は鵜飼哲さんの序文「もし奴らが朝にきたら‥‥‥」。もちろんこれはアンジェラ・デービス編著/袖井林二郎監訳『もし奴らが朝にきたら』(現代評論社、1972年)と、その巻頭のジェームズ・ボールドウィン「アンジェラ・デービスへの手紙」が出典。ジェームズ・ボールドウィン「アンジェラ・デービスへの手紙」の結びを上の訳書からそのまま引用します。
「もし、私たちがそれを知るなら、その時私たちは、あなたの命を守るために闘わなければなりません。それが私たち自身の命であるかのように――それは私たちの命なのだ――ガス処刑室への通路を、私たちの体で埋めつくして通さないようにしなければなりません。なぜなら、もし奴らが朝にあなたを連れていったら、夜には私たちを連れにやってくるからなのです。
平和を祈ります。
一九七〇年一一月一九日
あなたのブラザーである ジェームズ」


