2026年9月の営業カレンダー

9月7日(月)臨時営業します。
営業時間 17時~18時30分

9月7日(月)は休業の予定でしたが、よく考えたら目下当店一押し本の『放課後の哲学』の発売日なので、短時間ですが店を開けることにします。(すでに販売しちゃってましたが。ちなみに奥付の発行日は9月1日です。

参加者募集中!

セオドア・M・ポーター著/藤垣裕子訳『数値と客観性 科学と社会における信頼の獲得』(みすず書房、2013年;新装版、2024年)

を読む読書会が始まります。参加者募集中!

第1回 2026年7月19日(日)11時-13時
テキスト:「日本語版への序」「序」「謝辞」「はじめに――客観性という文化」

第2回 2026年8月16日(日)11時-13時                         テキスト:第1章「自然記述の技巧の世界」

第3回 2026年9月13日(日)11時-13時                                       テキスト:第2章「社会を記述する数値が妥当とされるまで」

当店までのアクセス

土浦駅西口と東口どちらからでも徒歩5分程度です。西口から来る場合はJRの線路をくぐる高架下の道を通ります。東口から来る場合は、土浦港が右手に見える港橋まで来たら当店は視界に入っているはずです。迷ったら電話をください。050-1808-8525

車椅子利用者など段差があると困るかたへ。段差を解消するスロープを用意しております。必要な方はお知らせください。すぐに設置します。店先の呼鈴(手で振る鈴です)などでお知らせください。

*1月31日(土)追記:1月28日(水)に改良版としてアップした図はむしろ改悪されていることに気づいて修正しました。すみません!

店の外観。土浦市川口2-2-12の住所には二階建て建物が三棟あり、生存書房は向かって一番右側です。

金子文子と望月桂

タイミングが合わず、浜野佐知監督の映画「金子文子 何が私をこうさせたか」を私はなかなか観られずにいましたが、先日ようやく観ることができました。恐らく観た多く人と同じように、栃木女子刑務所での金子文子と望月桂の面会のシーンがとても印象的でした。

前提として、朴烈と金子文子は関東大震災直後の9月3日に検束されて、その後1926年3月に大逆罪で死刑判決を受けるも天皇の恩赦で無期懲役に減刑され、金子は栃木女子刑務所に収監されていたところ、7月に望月桂との面会があり、その直後、金子は独房で首をくくって自死したという事実があるわけです。

望月桂自身も家族とともに震災直後の9月4日に検束されたのですが、10月5日に釈放され、以後は家族ぐるみで獄中の仲間たちの支援を続けたそうです。そのあたりは『望月桂 自由を扶くひと』(平凡社)の第4章、第5章、特に第4章中の「傷つき倒れる者の病院—―望月家のケアの物語」(古屋淳二さん執筆)に書いてあります。

驚くべきは、望月桂が金子文子に面会したときに金子を描いたスケッチが1993年以後行方不明になっていたところ、今回の安曇野での「望月桂 自由を扶くひと」展開催直前の7月初旬に見つかったという事実です。SNSの「望月桂 自由を扶くひと」展公式アカウントの投稿や『信濃毎日新聞』の記事など知ることができます。

そのスケッチを私は安曇野の「望月桂 自由を扶くひと」展で見ましたが、残念ながら2026年6月19日発行の本『望月桂 自由を扶くひと』には掲載されていないのでした。

関東大震災後の社会主義者の虐殺ということでは、大杉栄、伊藤野枝、橘宗一の三人が1923年9月16日に憲兵大尉の甘粕正彦らに殺害された「甘粕事件」が有名ですね。先日、マヌケ出版社から入荷したばかりの関連本を紹介ばかりでした。

『救援ノート』再入荷

『新版 救援ノート 逮捕される前に読んどく本』(救援連絡センター、2018年)

入荷したのは2026年8月発行の4刷です。今までカラー表紙、定価500円だったのが、4刷からモノクロ、700円になりました。このご時世ではしょうがないですね。それより内容のアップデートがまたれます。

マヌケ出版社から入荷

マヌケ出版社から新刊三タイトルが入荷しています。

①ジョージ・バレット著/鈴木靖之訳『アナキスト革命』2026年7月
②エッリーコ・マラテスタ著/マヌケ出版社訳『農民たちのあいだで アナーキーについての対話』2026年8月
③ジョージ・バレット著/マヌケ出版社訳『最後の戦争 戦争を終わらせるための戦争』2026年9月

既刊二タイトルも揃えました。

④伊藤野枝『アナアキストの悪戯』2025年
⑤『―総ルビ版ー 大杉栄・伊藤野枝・橘宗一 死因鑑定書』2025年

知り合いのアナキストから「マヌケ出版社の本は置かないの?」と以前から言われていたのに時間がたってしまい、今回はじめての取り扱いになりました。お許しください。

4年目に入りました

すっかりいい忘れていましたが、8月14日で開業から3年がたち4年目に入りました。いつつぶれてもおかしくない当店ですが、関わってくれる方々が支えと励みになっています。ありがとうございます。今後ともよろしくお願いいたします。

関東大震災と朝鮮人、中国人、社会主義者の虐殺

昨年、一昨年もこの時期に投稿したはずですが、1923年9月1日に発生した関東大震災と引き続いて起こった日本人による朝鮮人、中国人、社会主義者の虐殺についての本をひとつの棚にまとめてあります。辻野弥生『福田村事件』(増補新版)(五月書房新社、2023年)など以前あった本が欠品していたりするので、そのうちできれば補充したいと思います。また、関東大震災にも虐殺にもほとんど触れていない本もなんらかの関連本として含めています。

写真右から
①北原糸子『震災と死者 東日本大震災・関東大震災・濃尾地震』(筑摩選書、2021年)
②武藤秀太郎『中国・朝鮮人の関東大震災 共助・虐殺・独立運動』(慶應義塾大学出版会、2023年)
③渡辺延志『関東大震災 虐殺の謎を解く』(筑摩選書、2025年)
④佐藤冬樹『関東大震災と民衆犯罪』(筑摩選書、2023年)
⑤安田浩一『地震と虐殺 1923-2024』(中央公論新社、2024年)
⑥西崎雅夫編『証言集 関東大震災の直後 朝鮮人と日本人』(ちくま文庫、2018年)
⑦藤田富士男・大和田茂『評伝 平澤計七』(恒文社、1996年)
⑧小畑精武『語りつぐ東京下町労働運動史』(旬報社、2024年)
⑨山田朗監修・関東大震災朝鮮人・中国人虐殺一〇〇年犠牲者追悼大会実行委員会編『関東大震災一〇〇年の今を問う』(日本経済評論社、2024年8月)
⑩向井嘉之・金澤敏子・西村央『国家権力による虚構 「泊・横浜事件」と「大逆事件」』(発行人:細川嘉六ふるさと研究会、発売:能登印刷出版部、2024年)
⑪久保井規夫『関東大震災 史料が証す戒厳令下の大虐殺の真相』(柘植書房新社、2024年9月)
⑫西崎雅夫『増補百年版 関東大震災朝鮮人虐殺の記録 東京地区別1100の証言』(現代書館、2023年)
⑬姜徳相・山本すみこ共編『神奈川県 関東大震災 朝鮮人虐殺関係資料』(三一書房、2023年)
⑭KATÔ Naoki, TRDUKITA DE MAMIYA Midori, Septembre, surstrate en Tokio(エスペラント版『九月、東京の路上で』), 2018, KOROCOLOR PUBLISHERS
⑮加藤直樹『九月、東京の路上で』(ころから、2014年)
⑯加藤直樹『「九月」を生きた人びと 朝鮮人虐殺の「百年」』(ころから、2025年)
⑰加藤直樹『トリック 「朝鮮人虐殺」をなかったことにしたい人たち』(ころから、2019年)
⑱後藤周著/加藤直樹編集『それは丘の上から始まった 1923年横浜の朝鮮人・中国人虐殺』(ころから、2023年)
⑲吉田美和子『ダダ・カンスケという詩人がいた 評伝陀田勘助』(共和国、2022年)
⑳足立元・望月桂調査団編『望月桂 自由を扶くひと』(平凡社、2026年)

以上。

図録『望月桂 自由を扶くひと』

昨年の原爆の図丸木美術館の「望月桂 自由を扶くひと」展を見逃し、今回も見逃したひとは、当店にも在庫のあるこちらはお持ちですか?

足立元・望月桂調査団編『望月桂 自由を扶くひと』(平凡社、2026年)

これがあれば展示を見に行った気分になれるかも!



「自由を扶くひと 望月桂」展 in 安曇野

「自由を扶くひと 望月桂」展@安曇野市美術館になんとか会期中に行けました。関連企画の安曇野市文書館の展示は見に行けませんでしたが、碌山美術館の「荻原守衛と望月桂」は見ました。

せっかく安曇野に行ったのに現地の写真を一枚も撮っていませんでした。。

追記
「自由を扶くひと 望月桂」展ではなく「望月桂 自由を扶くひと」展でした。公式アカウントがそうなっていました。展示図録である書籍の書名と展覧会名では言葉の順番が逆になっていると変な勘違いをしました。(実は書籍の書名も最初『自由を扶くひと 望月桂』だと勘違いしたのですが。。難しい!)